不登校児ママの発達相談外来

発達障害や不登校の子供たちを診療している小児科医です。わが子も発達障害&不登校で日々格闘中。

私のこと

まおの悲しみ ②

まおが卒業旅行に行かないと聞いた夫は、どうしてそうなったのかまおではなくて私に理由を聞いてきた





夫は普段から、日常会話や楽しい話は子供たちとするけど、込み入った話や良くない話はまず私に確認してくる


それが、夫なりの子供たちへの配慮なのだろうな、と思う


自分が意見を言ったり、問いただしたりするとどうしても圧がかかってしまうことや、子供たちが反発しやすいということがわかって、私を緩衝材?として使ってくれているようだ。

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夫がそうしてくれることで、子供たちはずいぶんリラックスして夫といられるようになったなぁと思う





話は戻って。。。まおが卒業旅行に行かない理由を私は夫に伝えた。


すると夫は、「そっか。。。まおは友達関係で辛い思いをしたんだな。


今は辛いだろうけど、これを乗り越えてまた一つ大人になるね。


成長するよ」と


夫の好きな「成長」という言葉、普段はあまり素直に受け入れられないのだけど、今回は夫のポジティブさに救われたし、うらやましくも感じた。





そうだね、今は、まおが成長すると信じて見守るしかないよね


そう自分に言い聞かせた


ペアレントトレーニング ⑤ ~無視は難しい ②~

新しいペアトレの本を読んで。。。「無視・待つ・ほめる」で留意しなければならないことの続き。。。



まず、「無視されると、一時的にその行動が増える」こと


それから、「徹底しない無視はかえってその行動を増やす」こと


これは、私も本当に実感する


先日も、職場のスタッフと雑談をしていて、(自分の)子供が食事が終わってないのに席を離れて遊び出すこと、寝る前になってまたお腹がすいて食べたがることにどう対応したかということが話題になった。


スタッフの1人は、「まだご飯食べたかった!」という子供に対し、「席をたったのだから、もうおしまい」と宣言


子供はずいぶん駄々をこねて「食べる!」と言い続けたけど、とりあわずに寝かしつけ。


翌日から、ご飯をしっかり食べ終わるまで遊ぶことはなくなったそうだ


食べたいと駄々をこねる子供にイライラしたけど、ここで負けたらだめだとグッと耐えたのだと。


もう1人のスタッフも同じような状況で困っていているのだが、結局駄々をこねた子供に根負けしてしまい、相変わらずご飯の途中に遊び始めるし、寝る前にお腹が空いて食べ物を要求するのだと

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子供の個性が違うし、絶対はないけれど、一般論として子供のよくない要求に対し、いかに穏やかに、でもきっぱりと対応(この場合とりあわないという無視)することが大切か感じさせられた


子供の行動を無視する(とりあわない)と、親御さんを試すかのように子供はしつこくなるし、ヒートアップもする


我慢大会のようにもなるけど、そこが親御さんのこらえどき


でも、そういう私自身、それがうまくできなくて結局子供たちに根負けしていて、母に「あなたは子供に甘すぎる」と言われたなぁ。。。


その時は(今の子育てと昔の子育ては違う)と反発していたけど、今は母が伝えたかったことがわかるようになった。


厳しさと温かさと、バランスが難しいね


宣伝⁈

大学の同窓会で





大学を卒業後のみんなの人生について聞くのが本当に楽しかったし、もちろん、私もみんなの前で話してきた


事前に仕事の話や家族の話をどこまでするかはだいたい考えていたのだけど、投資について話せるかどうかはその場の雰囲気によるなぁと思っていた。


これまでのミニ同窓会などで、お給料や開業資金、おススメのふるさと納税とかは話題に出ることはあったけど、投資について話題になったことはない


お給料は全部そのまま奥さんに渡して自分は何も気にしてないという強者もいて、他人事ながら(奥さん、ちゃんと投資してくれてるのかな。。。)なんて心配していた。


だから、この機会に、投資について話せたら、宣伝出来たら良いなぁなんて思っていた


同窓会はすごく良い雰囲気で進み、同級生の順番スピーチも私の番が来るまで、とても盛り上がっていた。


私は、(これなら大丈夫かな)と思い、小児科医としては半人前のままだったけど、発達相談外来の分野では自分の力を発揮できていると思うこと、同時に投資を勉強&実践してきて、ぜひみんなにもお勧めしたいことを話した

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驚きの声や同意の声があがって、反応は悪くはなかったのかな


話してみて良かったな


人生のピーク⁈

先日、大学卒業後2回目の同窓会があった


私は、1回目は子供たちが小さかったこともあり参加しなかったから、初めての同窓会参加


卒後はじめて再会する同級生もいれば、ちょこちょこミニ同窓会や病院で出会ってる同級生も。。。


食事をしながらのテーブルでのおしゃべりも楽しかったけど、順番にマイクを回しての個別トークがすごく興味深かった


卒業後何科に進んだか、そしてどういう職歴&研究をしてきたのか、私生活はどうだったのか、今後はどう生きていく予定なのか


全体的にはそんな話が多かった。


学生時代のイメージそのままの人生だった同級生もいれば、すごく意外な人生を歩んでいる同級生、みんなそれぞれ波乱万丈。。。


印象に残る話ばかりの中、特に驚いたことが、学生時代からキラキラしていた友達のうち1人が、仕事も私生活も充実した日々を送り、ついにパリで開催された国際学会で発表する機会があったこと、そしてそれが自分の人生のピークだったと言ったこと


そして、似たような主旨の話をその後何人もの同級生が話していた。


「人生のピーク」か。。。そんな風に考えたことなかったな

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でも、よくよく考えてみると、日々生活に追われ、気付いたら子供たちもだいぶ大きくなり、身体の老化を感じるようにもなってきた


いつの間にか私の人生のピークは過ぎていたということ・・?


彼女のように華々しい業績を持たない私には人生のピークだとはっきり認識できる状態にはならなかったということ・・?


そんなもやもやを一緒に同窓会に参加していた親友にぶつけてみた


すると、親友は「人生を山登りのように感じているのかな。


私は野原を歩いている感じ。


晴天で見晴らしが良い時もあれば、森に入って霧に包まれたり、小舟の乗って川の流れに身を任せてみたり、勢いで小山に登ったり、けど急峻な山を見たら迂回してたんじゃないかな。」


親友は自分のこととしてそう言ったけど、まさしくこれは私も同じ


(仕事の面においては)人から見てもわかるくらいの急峻な山には登ってないし、登れなかった


おそらく、これからもそういう山に自分から登りに行くことはないのかもしれない。


でも、急峻な山には登らずとも、これからもきっといろいろ経験しながら歩き続ける


人生を終える時、楽しい散歩だったと思えると良いなぁ


今日は唐揚げ

期末テストも終わり、あと少しで春休みなドルジ


前の晩に夜更かしした(夫が言うには)ためか、朝から元気がない


今日は休むのかな、と思って見ていたら、スローペースではあるものの登校する準備はしていた。


私は特に何も言わず、家を出ようとするドルジに「行ってらっしゃい、頑張ってね」と声をかけた。


するとドルジは「うん。行ってくるよ。今日は唐揚げだしね」とサムズアップポーズをとって出ていった

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その日のお弁当には朝頑張って揚げた手作り唐揚げを入れていたのだが、ドルジはお弁当の中身を私がお弁当袋に入れる前に見ていたよう。



私が大好きな漫画、「セクシー田中さん」


作者さんが亡くなったことですっかり有名になっちゃったけど。。。


その中の登場人物のセリフが頭の中によみがえった。


「コンビニスイーツが美味しかった。にゃんこが振り向いた。眉がキレイに描けた。一つ一つは些細だけど、たくさん集めると生きる理由になるじゃないですか」





ドルジにとって「お弁当に唐揚げが入っていること」がドルジの気持ちを明るくする一つの出来事となったことが、すごく嬉しかった


ギャラリー
  • まおの悲しみ ②
  • 表裏一体
  • ペアレントトレーニング ⑤ ~無視は難しい ③~ 
  • 心理評価の結果説明 ~我が家の場合 ④~
  • WISC-Ⅴ ② ~新しい指標について~
  • 自分じゃないとうまくいく?
  • 迷うなら支援を ~ドルジの場合~
  • ペアレントトレーニング ⑤ ~無視は難しい ②~
  • まおの悲しみ ①